農家として収入を得るようになると、避けて通れないのが確定申告です。
私自身、父のりんご農園を引き継いだことをきっかけに、初めて本格的に農業所得の確定申告を行いました。
「農家の確定申告って難しそう…」と思っていましたが、実際にやってみると、流れを理解すればそれほど複雑ではありません。
この記事では、りんご農家として実際に確定申告を行った経験をもとに、農家の確定申告の基本的な流れを分かりやすくまとめます。
目次
農家は確定申告が必要?
農業で収入を得ている場合、基本的には確定申告が必要になります。
農家の所得は「農業所得」と呼ばれ、事業所得の一種として扱われます。
例えば次のような収入がある場合です。
- 農作物の販売(JA出荷・直売など)
- 直売所の売上
- 補助金や助成金
- 農産物加工品の販売
これらの収入から経費を差し引いた利益を計算し、税務署に申告します。
農家の確定申告の基本的な流れ
農家の確定申告は、基本的に次の手順で行います。
① 農業の収入をまとめる
② 農業にかかった経費を整理する
③ 所得(利益)を計算する
④ 確定申告書を作成する
⑤ e-Taxまたは税務署へ提出する
やることは多そうに見えますが、実際は
「収入 − 経費 = 所得」
を計算する作業です。
農家の収入になるもの
農業では次のようなものが収入になります。
- 農作物の販売代金
- 市場への出荷代金
- 直売所の売上
- 農業補助金
- 農産物加工品の売上
私の場合は主に
- りんごの販売
- 農地の売却
などが収入として計上されました。
農家の経費になるもの
農業では多くの支出が経費として認められます。
代表的なものは次のとおりです。
- 肥料
- 農薬
- 農業資材
- 燃料費
- 農機具
- 軽トラックの燃料
- 荷造運賃費
- 雇用費
私の確定申告では、雇用費や資材費の割合が大きくなりました。
農業は設備や資材のコストがかかる仕事なので、経費の管理がとても重要だと感じました。
農家の帳簿はどうつける?
帳簿のつけ方はいくつかあります。
- 手書き帳簿
- Excel
- 会計ソフト
私の場合は会計ソフトの
マネーフォワード クラウド確定申告
を使いました。
銀行口座やクレジットカードと連携できるので、取引の自動取り込みができ、かなり作業が楽になります。
特に、農業は資材や燃料などは低額でも数が多いので、自動で帳簿が作られる仕組みはとても便利でした。
農家の確定申告をやってみた感想
正直なところ、最初はかなり不安でした。
しかし実際にやってみると、
- 会計ソフトの自動化
- e-Taxによるオンライン申告
などのおかげで、思っていたよりスムーズに進みました。
農業はまだまだ紙や現金の文化が残っていますが、ITを活用することで作業はかなり効率化できると感じました。
農家の確定申告で気をつけたいこと
実際に申告してみて、特に大事だと感じたポイントです。
領収書は必ず保管する
農業資材や燃料など、経費になるものは必ず領収書を残しておきます。
※マネーフォワード クラウド確定申告で経費仕訳したあと、写真で添付。その後は捨てます。
農業用と家庭用の支出を分ける
軽トラックやスマートフォンなどは、農業と私用が混ざる場合があります。
補助金は収入になる
農業補助金も基本的には収入として扱われます。
まとめ
農家の確定申告は、最初は難しく感じるかもしれません。
しかし基本は
- 収入をまとめる
- 経費を整理する
というシンプルな作業です。
会計ソフトやe-Taxを活用すれば、以前よりもかなり簡単に申告できるようになっています。
私も今回、りんご農家として初めて本格的に確定申告を行いましたが、ITツールのおかげで無事に終えることができました。
これから確定申告をする農家の方の参考になれば幸いです。