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AliExpressを5年使った結論。安く買っていいものと、やめておくもの

結論:形で分かるものは当たり、数字を名乗るものは外れる

AliExpressを使い始めて、丸5年が経ちました。

車の部品、スマホのケース、細かい道具。ちょくちょく買っています。これまでに壊れていたものは、一つもありません。

ただし、確実に外れたものが一つだけあります。USB充電器です。

5年分を並べてみて、当たり外れにはっきりした法則があることに気づきました。

買ったものAliExpress日本で買うと結果
レバー式バッテリーカットターミナル200〜500円約2,500円◎ 問題なし
ヘッドアップディスプレイ(HUD)1,000〜2,500円4,000〜5,000円◎ 3つ買って全部現役
スマホケース150〜600円約2,000円◎ 問題なし
USB充電器(急速充電をうたうもの)約400円 × 3個—× 急速ではなかった

当たったものには共通点があります。現物を見れば、良し悪しが分かることです。

バッテリーカットターミナルは、端子に付かなければその場で分かります。スマホケースも、はまらなければ終わり。HUDも、映らなければ一目で分かる。

外れた充電器だけが違いました。「急速充電対応」という数字の主張があるだけで、本当かどうかは使ってみてもすぐには分からないのです。

5年使った結論


嘘がバレるまでの時間が短いものほど、安く買っても大丈夫。

AliExpressは、思っていたより安心だった

最初は心配でした。中国のサイトにクレジットカード番号を入れて、本当に届くのか。届いても壊れているのではないか。

5年経った今の感想は「想像以上に安心」です。

5年で、壊れていたものは一つもない

これが一番大きいことだと思います。

届いた時点で壊れていた、という経験がありません。安いので「ハズレを引いたら捨てればいい」くらいのつもりで買い始めましたが、その出番がありませんでした。

到着は、10日もあれば

これも予想外でした。海外から届くと聞くと1か月くらいかかる印象がありますが、実際は10日もあれば届きます。

ただし、日本の宅配を基準にすると残念に感じます。

箱はへこんでいることがありますし、梱包も丁寧とは言えません。追跡情報の更新も、日本のように細かくはありません。「中身が無事なら十分」と思えるかどうかが、使い続けられるかの分かれ目だと思います。

私は中身で判断することにしました。5年間、それで困っていません。

クレジットカードは「受取確認」で守られている

一番心配だったのが決済でした。これも、仕組みを知ると納得しました。

AliExpressでは、品物が届いてから「受け取りました」というボタンを押すことになっています。それをもって、売り手にお金が支払われる仕組みのようです。

つまり支払ったお金が、届くまで一度預かられているということです。届かなければ、押さなければいい。

私は5年間、カード決済で問題が起きたことがありません。

送料と関税

送料は無料のものが多いです。有料でも200円程度のものがほとんどでした。

関税で引っかかったことは、5年間で一度もありません。私が買っているものが少額だからだと思います。高額なものをまとめて買えば話は変わるはずですが、部品やケースを1つ2つ買う範囲では、気にしたことがありません。

当たったもの

レバー式バッテリーカットターミナル(200〜500円)

バッテリーのマイナス端子に付けて、レバーを倒すだけで電気を切れる部品です。

農機具や、たまにしか乗らない車に付けておくと、バッテリー上がりを防げます。長期間置いておくとき、いちいち端子を外さなくて済みます。

日本で買うと2,500円くらいです。AliExpressだと200〜500円。5分の1から、12分の1です。

構造は単純です。金具とレバーとネジ。現物を見れば作りが分かりますし、付けてみて締まらなければすぐ分かります。こういうものは安く買って問題がありません。

ヘッドアップディスプレイ(1,000〜2,500円)

速度などをフロントガラスに映す装置です。これまでに3つ買って、3つとも今も現役です。

日本で買うと4,000〜5,000円。AliExpressなら半額から4分の1で買えます。

これも映るか映らないかが、その場で分かります。映れば当たり、映らなければ外れ。判断に時間がかかりません。

スマホケース(150〜600円)

日本で2,000円くらいするものが、150〜600円です。

機種に合うかどうかだけの話なので、間違えていれば箱を開けた瞬間に分かります。ここも安く買って困ったことがありません。

外れたもの:USB充電器

「急速充電」は、私の場合ガセでした

急速充電をうたうものを、1つ400円程度で3つ買いました。

まるで急速ではありませんでした。3つともです。

容量も小さく、結局400円相当の充電器でしかありませんでした。損をしたとまでは言いませんが、「急速」という言葉にお金を払ったつもりが、その部分だけ届かなかったという感じです。

それでも、捨てていない

ただ、処分はしていません。

差し口がたくさんあるタイプだったので、複数台をまとめて充電する場所に置いています。

充電の速さを競わない場所では、口が多いことのほうが役に立ちます。3つとも、今も使っています。

「急速」の部分だけが嘘で、充電器としてはちゃんと働いています。400円としては、悪い買い物ではありませんでした。

なぜ充電器だけが外れるのか

ここを自分なりに考えてみました。他のものは当たって、充電器だけが外れた理由です。

バッテリーカットターミナルは、嘘をつきにくい商品です。「レバーで切れます」と書いてあって切れなければ、買った瞬間に分かります。嘘がバレるまで数分です。

充電器は違います。

「急速充電対応」と書いてあっても、速いかどうかは体感しにくい。元々そんなものかと思ってしまう。気づくまでに何週間もかかることがあります。

そして気づいたころには、返品する気力も、証拠もありません。

売る側から見れば、嘘をついても気づかれにくい商品なのだと思います。だから、そこに嘘が集まる。

5年分の線引き


性能を数字で名乗る商品は、安いと危ない。
形と動きで分かる商品は、安くても大丈夫。

充電器をやめておく、もう一つの理由

ここは、お金の損得だけの話ではありません。調べていて、書いておくべきだと思ったことがあります。

法律が守ってくれる範囲の外にいる

日本で売られている電気用品には、PSEマークが付いています。電気用品安全法という法律にもとづくものです。

この法律を読むと、義務を負うのは「事業を行う者」だと書かれています。

電気用品の製造又は輸入の事業を行う者は、…事業開始の日から三十日以内に、…届け出なければならない(第3条)

電気用品の製造、輸入又は販売の事業を行う者は、…表示が付されているものでなければ、電気用品を販売し、又は販売の目的で陳列してはならない(第27条)

つまり、個人が自分で使うために海外から買う分は、この枠の外にあります。違法だという話ではありません。

違うのは、何かあったときです。

日本の店で買った充電器で事故が起きれば、表示があり、輸入した事業者がいて、責任を問う相手がいます。個人輸入には、それがありません。

NITEが挙げているリスクの3つめ

製品評価技術基盤機構(NITE)が、2024年6月に非純正バッテリーの事故について公表しています。2014年からの10年間で235件、そのうち227件が火災でした。

NITEが挙げているリスクは3つです。

  1. 設計に問題があり、異常発生時に安全保護装置が作動しない場合がある
  2. 品質管理が不十分で、通常の使用であっても事故に至る場合がある
  3. 事故が発生した際に、事業者の対応や補償を受けられない場合がある

私が買った充電器は、幸い何も起きていません。このデータは充電器そのものではなく、非純正バッテリーのものです。そこは正確に分けて読むべきだと思います。

それでも、3つめは効きました。

安く買えたぶんの差額は、何かあったときに自分で被るということです。200円のバッテリーカットターミナルなら、その覚悟でいいと思います。壁のコンセントに挿して、一晩中電気を流し続けるものは、話が別だと考えるようになりました。

それでも、私は使い続けている

ここまで書いておいて、こう書くのは妙かもしれません。

私は、その充電器を今も使っています。

急速ではないと分かったうえで、です。差し口の多さは、私の使い方に合っていました。

書きながら、自分の基準を自分に当てはめていないことに気づきました。「やめました」と書いたほうが、記事としてはきれいです。でも、それは嘘になります。

代わりに、こう考えるようになりました。

この記事で言いたいこと


「知らずに使う」と「分かったうえで使う」は、違う。

安く買えた差額は、何かあったときに自分で被る。それが分かっていれば、選ぶのは自分です。分からないまま安さだけで選ぶのとは、別のことだと思っています。

だからこの記事は、「買うな」という話ではありません。

何と引き換えに安いのかを知ってから、決めればいい。私はそうしました。

5年使って分かった、失敗しない買い方

まとめると、買う前に一つだけ自問すれば足ります。

「これが嘘だったら、いつ気づくか」

答え判断
箱を開けた瞬間に分かる安く買って問題ない
取り付けてみれば分かる安く買って問題ない
何週間か使わないと分からない書いてある数字を、あてにしすぎない
壊れて初めて分かる安さと引き換えのものを、知ってから

バッテリーカットターミナル、スマホケース、HUD。全部「すぐ分かる」側です。だから5年間、外れませんでした。

充電器は「壊れて初めて分かる」側にあります。だから、そこだけは安いという理由だけで選ばないことにしました。

📋まとめ

  • AliExpressは5年使って、壊れていたものが一つもなかった
  • 到着は10日もあれば届く。ただし梱包は日本品質を期待しない
  • カード決済は「受取確認」を押して支払いが確定する仕組み。5年間トラブルなし
  • 送料は無料が多く、有料でも200円程度。関税で引っかかったことはない
  • 当たったもの:バッテリーカットターミナル(日本の5〜12分の1)、HUD(3つとも現役)、スマホケース
  • 外れたもの:USB充電器。「急速充電」は3つとも名ばかりだった
  • 見分け方は「嘘だったら、いつ気づくか」。すぐ分かるものは安く買っていい
  • 安さと引き換えに何を引き受けるのかを、知ったうえで選ぶ

ご注意
本記事は筆者個人の使用経験にもとづくものです。同じ商品でも出品者によって品質は異なります。
電気用品安全法の条文は e-Gov 法令検索によります。個人が自分で使用する目的での輸入について、本記事は法的な助言をするものではありません。輸入したものを他人に譲渡・販売する場合は、扱いが変わります。判断に迷う場合は、お近くの経済産業局にご確認ください。
事故件数は独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)「『低価格・高リスク』の非純正バッテリーに注意」(令和6年6月27日公表)によります。同データは非純正バッテリーに関するもので、USB充電器の統計ではありません。

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